アメリカの医療が高いのは有名だけど、どれぐらい高いのかな
日本と比べると、アメリカの医療は高いけど、歯に対する考え方も違うよ。今回は、アメリカの歯医者事情と、歯に対する考え方について説明していくね。
- アメリカの歯科保険制度
- アメリカでの歯に対する考え方
- 歯科保険の種類
アメリカに行く際に、日本で保険に加入してから渡米する人が多いと思いますが、ほとんどの保険会社は歯科治療をカバーしていません。
私は、親知らずが少し歯茎から出ている状態でアメリカに行き、途中で、口を開けることもできないぐらいの痛みが出ました。
日本のようにすぐに歯医者に行くことができなかったので、とりあえずADVILLというロキソニンと同じ成分が入った鎮痛剤を服用して痛みを抑えましたが、冬休みの帰国まで3ヶ月あり、歯の状態がすごく不安でした。
虫歯とかではなく、一時的な痛みだったので、1週間ぐらいで痛みは無くなりましたが、この経験を踏まえて、歯は治療できる時にしておかないといけないということを痛感しました。
アメリカの歯医者の保険
アメリカの医療費は高いです。医療保険も基本的には歯科治療がカバーされていないものが多いので、歯医者に通いたい場合は歯科治療をカバーできる保険会社を探して加入する必要があります。治療費も、日本の歯医者での虫歯治療は1000円〜1万円ですが、アメリカでは一番安い素材でも約$210からになります。
アメリカのビジネスなどの情報を主に発信しているサイト、
Investopediaによると、2023年でお勧めな歯科保険会社はCigna、Renaissance Dental、Spirit Dental、Humana、UnitedHelathcare、Physical Mutual、Denta Dentalです。
参考:Best Dental Insurance Companies for October 2023
保険会社によって、カバーできる金額の条件が異なったり、歯科矯正が含まれていなかったりします。
また、保険会社によってウェイティングピリオドが設定されています。
ウェイティングピリオドの目的は、加入する人が治療を受けたい時だけ加入して治療が終わったら退会することを防ぐことです。また、保険会社にはネットワークがあり、その保険会社が認める歯科医院でないと治療を受けても保険が適用外となってしまいます。
外国の人の歯並びの良さ
アメリカで生活していて常に感じることは、たくさんの人の歯並びがいいということです。
アメリカでは歯並びを小さい頃に治すのが当たり前なので、歯並びがいい人が大勢います。
また、ホワイトニングや市販で売っている歯磨き粉も日本と比べるとより強い成分が入っています。
アメリカのドラッグストアに行くと、歯磨き粉の種類が豊富なのと、ホワイトニングの製品がたくさん販売されていることに驚きます。
海外の人は歯並びだけではなく、歯の白さにも気を配っています。アメリカでの歯科治療は高額なため、虫歯にならないように歯を健康に保つことを心掛けている人が多いです。
矯正治療
歯科矯正医は英語でorthodontistと言います。
歯科矯正をしたい場合はOrthodentistがいる歯科医院でないとできません。歯科矯正をしたい場合は、まず歯科矯正ができる歯科医院に行って、
- カウンセリングを受けます。
- その後、どれぐらいの費用がかかるのか見積もってもらい、
- 保険会社に提出することでどれぐらいの費用がカバーされるかを知ることができます。
元々の歯並び状態や矯正器具の種類によって費用は異なりますが、保険適用なしで払う場合、一般的な銀色のもので $3,000 から $7,000、セラミックタイプのものが$4,000 から $8,000、内側に装着するタイプで $8,000から$10,000、インビザラインが$4,000から$7,400ほどとなっています。
アメリカで働いている場合、セラミックのタイプで$4000から$8000なのは日本と比べて安いです
矯正器具のタイプ | 金額 |
---|---|
銀色タイプ | $3,000-$7,000 |
セラミック | $4,000-$8,000 |
内側タイプ | $8,000-$10,000 |
インビザライン | $4,000-$7,400 |
参考:Oral-B: How Much Do braces Cost?
日本と違う点
日本は国民皆保険でどこの歯科医院に行っても保険が適用されますが、アメリカでは自分の保険会社のネットワークに含まれる歯科医院でしか使うことができません。
歯医者のホームページにも、その保険が適用されるかどうか記載されています。
歯科矯正の保険の種類
アメリカの歯科保険にはいくつかタイプがあります。主な種類は、
- Preferred Provider Organization(PPO)
- Dental Health Maintenance Organization (DHMO)
- Indemnity Plans
- Direct Reimbursement(DR)
- Exclusive Provider Organizations(EPO)
- Table or Schedule of Allowances plans
があります。
PPO
PPOとは、特定のネットワーク内にいる歯科医師が、保険会社によってカバーされるプランのことで、保険会社との契約に基づいて費用が設定されます。
このプランは一般的に、インプラント、歯科矯正、手術などの高額な治療が必要な場合に適用されます。また、Forbesによると、PPOのネットワークには腕の良い歯科医師がいることが多く、ネットワーク外の歯科医師による治療でも保険会社は治療費の一部を支払います。
DHMO
DHMOは、歯科医師が担当する患者一人につき、毎月一定の額を支給する制度です。特定のサービスを無料または割引価格で提供することが求められます。
DHMOは、通常、給付は無制限ですが、すべての処置に自己負担があり、より多くの制約があるため高価な処置には適用されない傾向があります。また、歯科医師への報酬が比較的低いため、多くはDHMOに参加しないことを選択します。
Indemnity plans(保証プラン)
保険会社が治療内容によって請求額を支払うものです。患者は医師を選ぶことができます。
DR
このプランでは、先に患者が請求額を支払い、後から保険会社に請求することで保険適用額が払い戻されるというものです。
Point of Service
このプランでは、ネットワーク外からマネージド歯科プランに加入している患者が治療を受けられるという取り決めです。その患者は払い戻しを受けることができますが、ネットワーク内で治療を受けたときと比べると、ベネフィットは低くなります。
まとめ
- アメリカでの歯の治療は日本と比べて高額なため、日頃から常に歯に気をつかっている人が多いです。
- アメリカの医療制度は日本とは違い、加入している保険によって受けることができるプランが
- 違います。
- 歯医者で保険を使いたい場合は、歯科保険がカバーされるプランに入らなければいけません。
- 必要な時に保険に入って治療が終わったら解約されることを防ぐために、ある一定の期間は治療を受けても保険が適用外となる制度があります。
- この期間は保険会社によって違うので、保険に加入する前に、いつから保険を使うことができるのかを確認することをおすすめします。
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